ワセリンの安全性がよくわかる!こどもの乾燥肌に最適なスキンケア用品

ワセリンは安全性が高く、肌の機能を補うことで保湿します。刺激が少ないので、皮膚のうすいこどもにも適したスキンケア用品です。販売されているワセリンにはいくつか種類がありますが、純度が高いものほど安心して使用できます。             

空気が乾燥する季節になると、「肌の乾燥」が気になります。

とくに、自分で肌をケアすることができない年齢の小さなこどもは、

乾燥肌にならないよう注意が必要です。

 

こどもの肌は、大人にくらべて乾燥しやすくなっています。

正しく保湿をしないと、肌が乾燥しやすい状態をつくってしまう可能性があります。

 

人気の高い保湿剤のひとつに「ワセリン」があります。

ワセリンは保湿効果をもつオイルで、安全性が高いことで知られています。

ワセリンを使えば、こどもの肌を安全に乾燥から守れます。

 

ここでは、「ワセリンがこどもにも安心して使える理由」や「ワセリンの安全性」について解説します。

 

こどもの乾燥肌にワセリンがよい理由

乾燥肌の対策として、さまざまなスキンケア用品が販売されています。

そのなかでも、ワセリンは赤ちゃんやこどもの肌に使用する商品として人気があります。

ここでは、こどもの肌が乾燥する理由とワセリンの関係について解説していきます。

 

こどもの肌は保湿力が弱い

こどもと大人では、皮膚の「角質層」の機能に差があります。

まずは角質層のはたらきについて、大人を例に説明します。

 

皮膚は外側の組織から表皮、真皮、皮下組織とよばれます。

外側の表皮はさらにいくつかの層に分けられ、もっとも外側に位置するのが角質層です。

 

角質層には天然保湿因子(NMF)とよばれる成分が存在し、

肌の内側にある水を蒸散しにくくするための保湿機能がそなわっています。

また、皮脂腺から分泌される皮脂も、

角質層の表面に膜をつくることで肌を保護すると同時に水分の蒸散を抑えています。

 

しかし、こどもの肌は角質層が形成されている途中なので皮膚がうすく、保湿機能が十分ではありません。

皮脂腺も未成熟なので、皮脂による保護も不完全です。

 

そのため、こどもの肌は大人にくらべて水分が身体の外に出ていきやすく、

肌が乾燥しやすい状態となっています。

この肌が乾燥しやすい状態は、思春期に入り皮脂の分泌が活発になるころまで続くと考えられています。

 

ワセリンのはたらき

乾燥肌とは、上述のとおり肌の保湿機能が失われた状態です。

ワセリンには、肌の保湿機能である皮脂や天然保湿因子(NMF)に代わり肌を保護し、

保湿機能を補うはたらきがあります。

 

こどもの肌は保湿機能が弱いので、水分を与えるだけでは効果が一時的なものになりがちです。

しかし、油分であるワセリンであれば効果が持続しやすく、効率よく保湿機能を補えます。

 

また、ワセリンを塗ることで、

皮脂の代わりに細菌やほこりが肌に付着するのを防ぐバリア機能も期待できます。

 

したがって、こどもの乾燥肌にはワセリンなどの油分によって肌の保湿機能を補うことが重要になります。

 

ワセリンの安全性

ワセリンは安全性が高いとされ、医療用の医薬品やベビー用品にも使われています。

なぜ安全性が高いといわれるのか、解説します。

 

誤飲しても危険性が低い

ワセリンは経口摂取による危険性が低いとされていて、

年齢の小さなこどもにも使いやすいという利点があります。

 

ワセリンの製造販売しているメーカーのホームページによれば、少量のワセリンであれば誤って摂取しても特に症状はないことが示されています(※1)。

 

したがって、ワセリンを塗った箇所をなめる、口に含む(飲み込む)などの不測の事態が起きても、

こどもへの影響は少ないといえます。

 

具体的なワセリンの推定致死量は15g/kgとされています(※2)。

 

2017年の1歳児の平均体重がおよそ10kgなので、

平均的な1歳児であればだいたい150g以上のワセリンが必要になります(※3)。

 

販売されているワセリンには500 g入りの容量の大きなものもあります。

内容量が大きなものは避け、こどもの手の届かない場所に保管すれば、

誤飲による危険を大きく減らせます。

 

ただし、大量に飲み込んでしまった場合は

「吐き気」や「下痢」などの症状がみられる可能性があるので注意が必要です。

 

肌への刺激が少ない

ワセリンの安全性が高い理由のひとつに、刺激が少ないことがあげられます。

 

たとえば、ワセリンは「眼軟膏」の添加物に使われています。

眼軟膏とは、眼の疾患の治療に用いられる塗り薬で、下まぶたに綿棒などで塗って使います。

 

鼻の内側や口内などの粘膜部分は角質層が存在しないため、刺激に敏感で非常にデリケートです。

粘膜に使用する薬品に配合できるのは、成分の刺激が少ないことを示しています。

 

アトピー性皮膚炎の治療薬にも使用された

2020年1月に販売が開始されたアトピー性皮膚炎の治療薬にも、

添加物としてワセリンが含まれています(※4)。

 

アトピー性皮膚炎のように肌が乾燥している状態では、角質層が荒れてバリア機能が失われています。

そのため刺激に敏感で、かゆみが発生しやすくなっています。

刺激性があるものを使用すればかゆみが生じ、かえって症状が悪化する可能性もあります。

 

医薬品の業界でもワセリンが肌に与える影響は小さいと考えられているので、

アトピー性皮膚炎の治療薬に使われているのです。

 

以上のことから、ワセリンの刺激が少ないことは広く認められている事実といえます。

 

安全性が高いワセリンの選び方

ワセリンは石油を蒸留してできた原料を精製してつくられています。

精製とは不純物を取り除く作業で、ワセリンの精製状態によって

「黄色ワセリン」と「白色ワセリン」に分けられます。

 

精製によりワセリンの純度が高いほど、安全性も高いとされます。

また、従来の白色ワセリンより純度が高いものも販売されています。

 

ここでは、販売されているワセリンの種類について解説します。

 

黄色ワセリンと白色ワセリン

ワセリンは「黄色ワセリン」と「白色ワセリン」の2つに分けられます。

それぞれの特徴は以下のとおりです。

 

【白色ワセリンの特徴】

・無色~やや黄色。

・医薬品から一般向けまで広く流通していて、単に「ワセリン」という場合、多くは白色ワセリンを指す。

・精製によって不純物が取り除かれ、純度が高い。

 

【黄色ワセリンの特徴】

・脱色されていないため黄色をしている。

・白色ワセリンにくらべて不純物が多く含まれる。

・白色ワセリンよりも安価。

・現在はあまり販売されていない。

 

黄色ワセリンと白色ワセリンの違いは精製工程の差によるもので、得られる効果は同じです。

しかし、黄色ワセリンには白色ワセリンより不純物が多く含まれます。

 

ワセリン自体の安全性は高いですが、含まれている不純物は安全とは限りません。

ワセリンによって皮膚炎やかゆみが生じる場合、不純物も原因として考えられます。

 

安全性を考慮するのであれば、黄色ワセリンより白色ワセリンの使用がおすすめです。

成分名、もしくは販売名に「白色ワセリン」と記載があるものを選びましょう。

 

高純度品とサンホワイト

近年では技術力の向上により、白色ワセリンをさらに精製して純度を高めた商品が人気です。

 

高純度ワセリンをうたった商品はいくつかあり、とくに有名なのは「サンホワイト」という商品です。

「サンホワイト」は白色ワセリンを原料とし、水素添加によって不純物を取り除いた商品です。

 

白色ワセリンは黄色ワセリンより精製されていて純度が高いですが、

それでもわずかながら不純物が含まれます。

白色ワセリンをさらに精製し不純物を取り除くことで、

乳幼児や敏感肌の人でもより安心して使えるようになっています。

 

「サンホワイト」のメーカーによれば、

「アレルギーパッチテストにおいて数千人の被験者に対して陽性反応がでなかった」

とするデータが示されています(※5)。

 

安全性を重視するなら「サンホワイト」をはじめとした高純度ワセリンを選ぶと、

通常の白色ワセリンより安心してスキンケアができます。

 

ワセリン以外の成分

ワセリンを使用したスキンケア用品のなかには、ワセリン以外の成分が含まれている場合もあります。

 

ワセリンには有効成分が含まれないので、かゆみや炎症を抑えるはたらきはありません。

また、オイル特有のべたつきを不快に感じる人もいます。

 

そのため、ワセリン以外の成分を商品に加えて肌への効果を高め、使用感を改善するねらいがあります。

具体的にはパラベンなどの防腐剤や抗炎症作用をもつ成分、ヒアルロン酸などの保湿成分があげられます。

 

ただし、ワセリン以外の成分が増えることで、肌に刺激を与える物質が含まれる可能性も高くなります。

保湿目的であれば、配合成分がワセリンだけでも十分な効果が望めます。

肌の状態や乾燥による症状が深刻でなければ、ワセリン以外の成分が含まれなくても問題ありません。

 

こどもの乾燥肌対策には保湿機能を補うものを

肌が乾燥するのは、角質層がもつ保湿機能の低下が原因のひとつです。

とくにこどもは角質層が十分に発達していないので、

水分を与えるよりも保湿機能を補う目的のスキンケアが重要です。

 

ワセリンは皮脂や角質層に代わり水分の蒸散を防ぎ、肌の保湿をします。

誤飲による危険や人体への刺激が少なく、安全性が高いとされています。

 

したがって、こどもの乾燥肌対策やスキンケアにワセリンの使用は最適といえます。

大切なこどものためにも、スキンケアにはワセリンのように安全性が高いものを選びましょう。


※1

参照:白色ワセリンのよくあるご質問 | 一般向け製品情報 | 健栄製薬

https://general.kenei-pharm.com/faq/white-petrolatum/

※2

参照:医薬品インタビューフォーム 白色ワセリン(健栄製薬株式会社)

https://www.info.pmda.go.jp/go/interview/1/260024_7121703X1089_1_1F.pdf

※3

平成29年国民健康・栄養調査報告|厚生労働省 第2部 身体状況調査の結果 p.102

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/eiyou/h29-houkoku.html

※4

参照:世界初、アトピー性皮膚炎への外用JAK阻害薬:日経メディカル

https://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/all/series/drug/update/202002/564138.html?ref=RL3

※5

参照:サンホワイトP-1|製品情報|医療関係者向け情報|サンホワイト / 白色ワセリン商品情報

http://www.sunwhite.net/medical/product/p1.html

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