ぬり薬の使いかたとは?ぬる量や回数などのわかりづらい点を徹底解説

ぬり薬には正しい使いかたがあり、間違った使いかたをすると副作用の原因にもなります。また、薬の使用前後はしっかり手を洗うことも重要です。ぬる量やぬりかたを知ることで、症状の改善に役立てることができます。                    

乾燥や感染症、外傷などで肌や粘膜に異常がみられる場合、医師にぬり薬を処方されることがあります。

しかし、ぬり薬の使用方法は「1日数回、適量を塗布する」

といったあいまいな記述にとどまる場合があります。

 

ぬり薬は比較的安全な薬ですが、間違った方法で使い続けると

「十分な効果が得られない」「副作用があらわれる」など、治療に支障をきたしかねません。

 

ここでは、ぬり薬の正しい使いかたを解説します。

 

ぬる前の準備

ぬり薬を使うときは患部に直接触れることになるため、あらかじめ清潔な状態にしておくことが重要です。

ここでは、ぬる前の準備について解説していきます。

 

手を洗う

健康な皮膚であれば、菌が付着しても体内に侵入される心配はありません。

しかし、キズや湿疹があるとそこから菌が侵入できるようになります。

 

そのため患部に触れることになる手指は、清潔でなければなりません。

せっけんを使って洗い、可能ならアルコールなどで消毒もしておきましょう。

 

手指をきれいにしておくことで、ぬり薬を容器からとるときに容器内の薬を汚染するリスクを減らせます。

薬に菌や汚れが混入していては、患部や手指を清潔にする意味がうすれてしまいます。

 

ぬり薬を使う前は、手洗いを心がけましょう。

 

患部をきれいにする

手指と同様、患部も清潔にしておきます。

 

雑菌のほか、目には見えないほこりや汗などで肌は汚れています。

患部の状態や部位によっては洗いにくいこともあるので、

水洗い、濡れタオルで拭く、アルコール消毒などを使い分けましょう。

 

ぬり薬の使いかた

ぬり薬の使いかたは症状や薬によってことなりますが、基本的な使用方法は共通している部分が多いです。

ここでは、ぬり薬の使いかたを解説していきます。

 

ぬり薬のぬりかた

ぬり薬の使用方法でよく見られる「塗布」とは、患部一面にぬりつけることを指します。

健康な皮膚にまでぬると、副作用や病原菌を広げる原因となります。

薬は病変部分のみにぬりつけるようにしましょう。

 

また、ぬるときにこすと肌にダメージを与えてしまいます。

すりこむようにぬる「塗擦」という方法もありますが、

塗擦してぬることが推奨されているのは保湿剤や消炎鎮痛剤など、一部の種類の外用剤に限られています。

 

ぬり薬はピンポイントに使い、肌を傷つけないようやさしくぬりましょう。

 

1回あたりの使用量

ぬり薬の1回あたりの使用量は、多すぎると副作用の可能性が大きくなります。

しかし、少なすぎても十分な効果は得られません。

 

そこで近年よく使われるのが「FTU」という米国で作成された基準です。

 

FTUは薬の量を指す単位で「

人差し指の先端から第一関節までチューブからしぼり出した薬の量」を1FTUいいます。

1FTUはおよそ0.5gとなり、両方の手のひらに相当する面積を「適量で」ぬれるとされています。

 

しかし、1FTUが0.5gとなるのは25~50gの大きなチューブの場合です。

医療機関で処方されるチューブは容量が5~10gのものが多く、

口径が小さいため「0.5gとるには2FTU分は必要」ともいわれています。

 

また、チューブの口径は製品によってちがうため、同じ1FTUでも薬によって差があります。

 

1FTUという単位を参考に、決まった量をぬれるように患部がしっとりとする程度の量を目安にしましょう。

 

1日の使用回数

ぬり薬の使用回数は1日2~3回が目安です。

薬をぬるタイミングとしては、朝と入浴後の2回を中心に考えるとよいでしょう。

 

ただし、薬や症状によって適切な使用量、使用回数はことなります。

医師の指示がある場合は、そちらに従いましょう。

 

ぬったあとは手洗い

薬をぬり終わったらせっけんで手を洗い、薬を落としましょう。

薬が手についたままでは、その部分から薬が吸収されてしまい、副作用の原因になります。

 

衣服などに薬がついてしまうことも考えられるので、ぬり終わったらすぐに手洗いを心がけましょう。

 

ぬり薬の正しい使いかたを知り、より安全に用いる

ぬり薬は使用量や回数が明確ではないことが多く、適切に使えていない場合があります。

 

ぬり薬は局所的な使いかたとなるため、ほかの種類の薬にくらべると安全性が高いです。

しかし、正しく使えていないと十分な治療効果を得られないばかりか、

副作用につながる可能性もあります。

 

医師もぬり薬の使いかたについて細かな指導をおこなうとは限りません。

ぬり薬の使いかたで不明な点があれば、自分からたずねる姿勢が大切です。

 

ぬり薬の正しい使いかたについて知っておき、医師と相談できるようにしておきましょう。

Scroll Up